公益財団法人 東予育英会 東予学舎 東京都調布市にある男子学生寮

東京都調布市にある男子学生寮の紹介です。

 東予学舎だより

平成15年10月

東 予 学 舎 だ よ り

東予学舎 舎監 越智 栄二

 日に日に秋色が濃くなりますが、皆様にはご健勝のこととお喜び申しあげます。
 さて、東予学舎26名の舎生は、新舎生長 高橋拓視君(西条高→青学大)を中心に良くまとまっております。これからの1年間、成長が期待されます。


◆本年6月に待望の空調工事が完了し、今夏より舎生の個室でエアコンが使用できるようになりました。厳しい財政状況の中、育英会基金より支出をいただき舎生と共に心より厚くお礼申しあげます。エアコンを使用するかどうかは舎生の判断で、電気使用料は個別に精算する方式をとっています。都会独特の熱帯夜のときに使用する学生が多いようですが、エアコンを使わずに頑張る者も約1割程度おります。かつて寝苦しい夜に廊下や屋上でゴロゴロしていたことを思うと隔世の感があります。


◆昨年はインターネットが導入され舎生手作りのホームページが開設されました。現在、ネット上で舎友が学生に戻れるところ、情報交換できる場をつくろうというプランが進行しています。第37回(H2年)卒でWebデザイナーをしている中野義男君が手弁当で協力してくれており、11月の舎友会総会で承認されれば舎友会のホームページが立ち上がります。東予学舎の新たな展開として 請うご期待!


東予学舎の職員として舎生の日常生活の指導及び賄いをお願いしている利根川久直さんは、本年で勤続30年。年齢も60歳、還暦を迎えられました。さすがに頭髪は少なくなりましたが、ますますお元気で、ある時は学生と飲み語り、ある時は叱り飛ばす姿は以前と変わりありません。東予学舎に住み込まれて、まさに夜昼なく、休日を問わず舎生の面倒を見てこられました。東予学舎の現場ではこの30年を利根川さん抜きに語ることは出来ません。紙面をお借りして、僭越ではありますが多くの舎友、舎生の皆さんと共に、これまでのお礼と還暦のお喜びを申しあげます。


◆最後にうれしい話を一つ。第48回(H13年)卒の福田栄一君のデビュー作「A HAPPY LUCKY MAN」(光文社)が出版されました。福田君は都立大卒業後作家を志望し就職せずに頑張っていたのですが、青春ユーモア小説として書上げた本書が日の目を見ることになりました。作品の舞台は都内某所の県人寮で、利根川さんと思しき管理人が緊急入院する所から始まるのですが、面白く読めて読後感の良い作品です。ぜひ書店で注文していただきご一読下されば幸いです。


秋祭りが終わり冷気日増しに加わる折柄、皆様のご自愛を祈念しご報告まで申しあげます。

以 上