公益財団法人 東予育英会 東予学舎 東京都調布市にある男子学生寮

東京都調布市にある男子学生寮の紹介です。

  「酔いたんぼの戯言」(1)    11月14日  佐伯信治(第 35回)

  東予学舎舎友会総会の開催にあたり心よりお慶び申し上げます。

 小生が8月1日付けにて鹿児島に転勤となりましてから早や3ケ月半が経ちます。着任してからというもの、台風は立て続けに鹿児島に上陸するやら、税務調査が入るやら、会社の駐車場で車上荒らしが発生するやら(小生が被害者でもましてや加害者でもない)で「嵐を呼ぶ男」と称されています。ただ良い意味での嵐ではないので非常に心苦しい限りではありますが、小生の責任と言えるものは何ひとつとしてない(はず!?)ので致し方ないところです。
 現在は大口(おおくち)市というところに住んでおります。大口市は鹿児島県の最北に位置し、熊本県境はイタイイタイ病で有名な水俣市球磨焼酎で有名な人吉市と接し、宮崎県境はえびの市と接している「九州のヒマラヤ」と呼ばれるくらい冷え込みの厳しいところです。盆地なのにヒマラヤとはこれいかに、という些細な問題は置いておいて、とにかく観光にはこと欠かないところです。いたるところに温泉や滝があり、焼酎も地元は芋が主流ながら人吉は球磨焼酎(米)、大分は麦などいずれにしても「酒」と言えば焼酎という土地柄です。

 もちろん小生は専ら「芋」であります。今でこそ東京でも空前の焼酎ブームが沸き起こっていますが、当時はまだ焼酎文化なるものは東京には根付いておらず、炭酸で割った「酎ハイ」や「ホッピー」(苦手)があった程度でした。そもそも小生と芋焼酎の出会いはまさに学舎でありました。昭和59年、場所は世田谷区下馬、お酒もやっと飲み始めたという初々しい?新入舎生の頃、夜毎先輩舎生が夜の街に繰り出して帰ってきた後の恒例が一升瓶をかついでの部屋回りでした。もともと日本酒派の小生は、日本酒なら美味しくいただけたものの、これがいつしか焼酎に変わり、芋のキツい香りには参っていたものでした。

 そして会社に入ってからは、お湯割りの作り方を教わりました。最初は当然の如く焼酎を注いだ後でお湯を・・・「あかんで〜」どこからともなくお叱りの声が。「湯が先や!」えっ?衝撃の一瞬、確かに対流の関係でお湯が先ならわざわざかき混ぜる必要はないが、ただそれだけの理由なのか、この謎は未だに解明できないまま、小生もまた焼酎を先に入れる若い者に叱咤する、「ホンマにモノを知らんやっちゃな〜」まぁこうして時代は流れていくものなのでしょう。

 我が大阪近鉄バファローズオリックスとの合併により実質的に消滅、小生の転勤により毎春のキャンプ地であった宮崎県日向市へ来年は行くゾ!と心躍らせたのも束の間、やはり今回の転勤後は良い話がないようです。これからの生き甲斐は。。。嫁探し、ガンバリます。

 片上先輩の「よもだ通信」に対抗して命名させていただいた「酔いたんぼの戯言」ですが、内容はとても片上先輩や塩田先輩のように高尚な内容のものではございません。これは能力の問題もありますので、できる範囲で遠く鹿児島の地から投稿させていただければと思います。

 最後になりましたが、東予育英会東予学舎の益々のご発展と本日ご参集の皆様のご多幸を祈念申し上げます。