公益財団法人 東予育英会 東予学舎 東京都調布市にある男子学生寮

東京都調布市にある男子学生寮の紹介です。

  「酔いたんぼの戯言」(9)    平成20年1月23日  佐伯信治(第 35回)

 寒中お見舞い申し上げます。大寒を過ぎたと思ったら東京は今朝から雪が降り続いています。今年、東京での初雪は 1 月 16 日の夜で、平年( 1 月 2 日)よりも 14 日遅く、昨年( 3 月 16 日)よりも 59 日早いということでした。ちなみに平年値とは、 1971 年〜 2000 年の 30 年間の観測値を平均したものだそうです。観測史上最も早い初雪は、 1900 年(明治 33 年) 11 月 17 日、逆に最も遅い初雪はまさに昨年の 3 月 16 日でありました。さらにここ数年の初雪はと見てみると
2002 年 12 月 9 日
2003 年 12 月 27 日
2004 年 12 月 29 日
2005 年 12 月 11 日
2007 年 3 月 16 日
2008 年 1 月 16 日
となっており、地球温暖化の影響か全体的に遅くなっている傾向の中で、特に近年は大きくバラついているようです。温暖化対策への取り組みとして日本は、温室効果ガスの排出量を 1990 年を基準として 2012 年までに 6 %削減(日本としての目標値、署名国全体として 5 %削減)するという「京都議定書」に署名・締結しています。まだ期限まで時間があるとはいえ、必要な設備投資の検討・設計・設置から実際に効果を発揮していることが確認できるまで決して余裕があるわけではありません。日本が最終的に排出権取引により駆け込みセーフという形を取るのではないか、ということは容易に想像できてしまうのですが、実際に温室効果ガスを多く排出している当社のような製造業者にとって 6 %の削減という数値は容易に達成できるものではありません。こうしている間にもシベリア永久凍土の融解、ヒマラヤの氷河の後退などにより海面水位の上昇が顕著となってきています。また、温暖化がもたらす海流の変化によりエルニーニョ現象(太平洋赤道域の中央部から南米のペルー沿岸にかけての広い地域で、海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が半年から 1 年半程度続く減少)やラニーニャ現象(エルニーニョ現象と同じ海域で、逆に海面水温が平年に比べて低い状態が続く現象)が頻発していることがさらに世界的な異常気象をもたらすという悪の連鎖に繋がっていると思われます。話題に困るとついつい環境問題になってしまうのですが、私は決して環境保護活動家でもなく、当然のことながらシーシェパードやグリンピースといったエゴ集団を非難こそすれ、擁護するつもりなど毛頭ありませんので誤解なきよう。伝統的な文化として「鯨」を美味しく安価で食べたいというごく一般的な日本人であります。

  さて、堅い話が続いてしまいましたが、昭和 40 年 2 月生まれの私にとって昨年は「後厄」ということで年末に「やっと終わる」と友人に漏らしたところ、「アホか、あれは旧暦で見るから、旧正月の 2 月 7 日まであと 41 日あるで〜」と言われ、ガックリしていました。とはいえ間もなく終わると思っていたところ、年明けに開催された職場の送別会でノロウィルスに集団感染、 2 日会社を休んだまま成人の日のある三連休に突入してしまいました。それでも 13 日に開催された学舎の新年祝賀&卒業者歓送&成人者お祝いの会には出席することができました。丁度今年の卒業生が 4 年前に入舎して以来の出席でしたが、懐かしい先輩・同輩・後輩と短い時間ながらも旧交を深めることができ、ノロ・ショックからも立ち直ることができました。翌日の不調はノロのせいではなく、単なる飲み過ぎによるものだったのでしょう。

  経済面では、米国のサブプライム・ローン問題、さらにはモノラインへの問題波及、雇用・所得環境の悪化、消費の低迷などを背景とする世界的な景気減速感の台頭、株式相場の低迷が続いています(グリーンスパンであればここまで問題が大きくなる前に策を講じたであろう)が、明けない夜はありません。寒い冬がもう少しで終わると緑の息吹が感じられる季節となります。厳しい時には厳しいなりにじっと耐え、来たるべき時に向けて準備を怠りなくしておきたいものです。

  今回号はこれまでの中で最も中身のない投稿となってしまい、また何のひねりもなくつまらないものとなってしまいました。早速、福田栄一君の新作を購入して勉強したいと思います。

  私の後厄も残すところ 15 日(ヤッホー)、 43 回目の誕生日まで 34 日(ガックリ)。これからインフルエンザが流行するシーズンが到来します。どうか皆様ご自愛下さい。

以上