公益財団法人 東予育英会 東予学舎 東京都調布市にある男子学生寮

東京都調布市にある男子学生寮の紹介です。

明比さんを悼む 舎友会 会長 鴻上隆嗣(16回)

令和元年8月30日明比肇さんが旅立った。享年89。

 

戦後の学舎草創期における重鎮がまた一人消えてしまった。寂しい限りだ。明比さんは戦後の学舎再建時に高橋房一さん、加藤紘章さん、今井早苗さんらと共に物心両面のご尽力を頂いた。学生から社会人と立場を変えまた、家庭を持たれてからの活動等は本当にご苦労が多かったようだ。


中でも、明比さんは設立趣意書の起案や役所に対する申請等の役割を担っていた。突っ走る高橋さんを実務的に支える加藤さんとはこれ以上ない名コンビだったのだろう。


私生活では随分とご苦労をされた。奥様とご長男を理不尽な交通事故で亡くされ
重度の障害のあったご長女の介護をされていた優しい姿は忘れられない。学舎の後は娘さん最優先であった。

 

数年前から学舎の歴史について後世に残すべき事実を口述も含めた資料を整理しなければとのお話を何度か頂いたが、残念ながら、果たす事が出来なかった。内輪のエピソードや十河先生の逸話はもう伺う事は叶わないが、何らかの資料は保管頂いていると思う。越智常務理事からも資料の譲渡を奥様にお願いをしたいとの連絡があった。是非とも実現して頂きたい。

 

折しも、昨日当たりから暑さも和らぎ、凌ぎよい日和になってきた。あちら!!でも同じような季節だろうか?今頃は、きっと、盛大に明比さんの、歓迎会を行っているだろう。


明比さん、本当に永い間ご苦労様でした。安らかにお眠り下さい。 合掌

 

(略歴)昭和6年生まれ。西条市出身。中央大学在学中に西条学舎再建期成会のメンバーとして活動する。東京証券取引所勤務の傍ら、東予育英会の役員を45年間務める。昭和41年~評議員、昭和44年~理事、平成18~22年 顧問、昭和46年から10年間副舎監。戒名:天空院肇星遍照居士