公益財団法人 東予育英会 東予学舎 東京都調布市にある男子学生寮

東京都調布市にある男子学生寮の紹介です。

 ●「酔いたんぼの戯言」(2)    3月20日  佐伯信治(第 35回)

  本日は春分の日、つい最近年賀状を書いたばかりと思っていたのに時の経つのは早いものです。学生時代は、一日が長かったなぁ、とつくづく思いますね。その長い一日を有意義に過ごしていたかと言うと、残念ながら否であります。これに関しては皆様もよくご存じのとおりです。麻雀、酒、睡眠。。。この繰り返しで、よくもまぁ今の会社はこんな人間を経理の課長として任せておられるのぅと逆に心配になってしまいます。
 とまぁ冗談まがいの話は別として、冗談でないのがいよいよ開幕間近となりました「センバツ」であります。正式には選抜高校野球大会と言うようですが、数えて第 77回大会という並びの良い大会に我が母校である西条高校が16年振り5回目の出場となります。一時期低迷した野球王国四国でありましたが、最近は再び隆盛を極めつつあり、昨年の選抜で済美が初出場で初優勝に輝いたことはまだ記憶に新しいところです。夏の大会はもう一息というところで優勝を駒大苫小牧高校に譲りましたが、他にも高知の明徳義塾など四国勢の活躍により私の中でも離れつつあった高校野球がまた戻ってきて一人熱くなっています。

 また今年のセンバツは、こと四国に限ってはこれまでにない現象が起きています。というのも「 21世紀枠」と「希望枠」に揃って選出されたことによるもので、今回は高松高校21世紀枠で72年振り4回目の出場、三本松高校が希望枠で初出場となります。しかし、正規枠という意味では新田高校が15年振り2回目の出場となったことで、正規枠の2校がいずれも愛媛県であるということです。そんな中、昨年目覚しい活躍を見せた済美高校が出場できないというなんとも競合ひしめき合う状況のようです。早速恒例の「募金」もしたことだし、今週末の西条−浦和学院(いきなりの強豪!)での後輩の活躍に期待したいところです。勝つにこしたことはありませんが、勝敗よりも礼儀正しくキビキビとした気持ちの良いプレーを望みたいと思います。

 話は変わりますが、最近は毎日のようにニッポン放送(フジテレビ?)とライブドアとの報道がなされていることでいい加減うんざりしていますが、登場人物の発言に興味深いものがあります。いわゆるコーポレート・ガバナンス(企業統治)に関するものですが、フジテレビの日枝会長やニッポン放送の亀渕社長の口から発せられる「社員が嫌がっている」という旨の発言です。

 そもそもあの時点で日枝会長がしゃしゃり出てくること自体常識外れと言わざるを得ませんが、それはともかくどうもピンときません。会社は社員のものではありません。社員は会社と雇用契約を結んでいるだけであって、社員に株主を選択する権利などあろうはずがないからです。そうしたことを平気で公言する役員、またそれをそのまま報道し批判・指摘もしないマス・メディア。不祥事続きで視聴者からの料金不払いが増加の一途を辿り、赤字予算を組まざるをえない NHK然り。もっとも馬鹿げたお笑い番組ばかりに力を入れる放送局に期待すること自体ナンセンスなのでしょうか。ホリエモンにしても産経グループにしてもその決着には何ら興味なし、です。

 球春とともにいよいよ桜前線も北上しつつあります。毎日のように殺人事件が報じられる物騒な世の中となっていますが、桜は厳しい冬に耐え、気温の変化を敏感に感じ取りながら律儀なまでに毎年ほぼ同じ時期に花を咲かせ、我々の心を和ませてくれます。わずかな間の華やかな姿、今年も♪ 4月は花見で酒が飲めるゾー!何を隠そう進歩していないのは自分かもしれません。