公益財団法人 東予育英会 東予学舎 東京都調布市にある男子学生寮

東京都調布市にある男子学生寮の紹介です。

  「酔いたんぼの戯言」(6)    8月11日  佐伯信治(第 35回)

  皆さんお暑ぅございます。鹿児島は、連日36 度の暑さが続いていることもありいささか夏バテ気味かもしれません。などとすっかり平穏に見えるこの「伊佐地区(鹿児島県の北西部)」ですが、すでに報道でご存じのとおり、7月20日から22日にかけての豪雨では悲しいことに、九州ではこの伊佐地区が最も大きな被害を受けることとなりました。数日にわたる豪雨で、ここ大口市では累積で1,200ミリを超える雨量を記録しました。実際ピンと来ませんが、1メートル20センチですから大変なものです。

 申し遅れましたが、豪雨に対して関係される多くの皆様からお見舞いをいただきました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

 幸いなことに、会社自体には全く損害はなく、従業員にも直接の人的被害はありませんでした。しかしながら小さな町ですから、ニュースでもありましたとおり、大口市民が2名犠牲となり、そのお一人は従業員の親族とのことでした。また、市内を流れる川という川が氾濫寸前までいき、隣町の中心街では氾濫した泥水が軒先にまで達するという被害もありました。ここ大口市は、添付の地図を見ていただければわかりやすいのですが、いくつもの国道が交差するところで、盆地のためいずれも山越えとなります。したがいまして、豪雨の際には全ての道が閉鎖され、陸の孤島状態でありました。なんとか会社帰りに食料を買いこんでいたため、危険を冒してまで外へ出るということもなく、小生自身も無事でありました。

 数年前には、台風で新居浜・西条が大きな被害を受けたということも記憶に新しいところですが、身近でこうした災害を目のあたりにすると、改めて自然の恐怖というものを思い知らされた感じがします。しかしまだまだ道路の陥没や土砂崩れの復旧が追いつかず、なお通行止めや片側通行となっているところがあちこちにあり、これから台風の季節を迎えるにあたってなお予断を許さない状況であります。

 原因としてよく言われるのが、地球温暖化による異常気象と開発のための伐採でしょう。日本でも京都議定書に基づいてCO2の排出抑制策が取られていますが、こういう活動は一部の人だけが動いてもどうなるわけではなく、国民ひとりひとり、ひいては世界のひとりひとりが意識して行動することが重要なのだと思います。とはいえ、つい便利な方を選んだり、面倒くさいことは避けてしまうというのが人間であり、小生とて買い物袋を持参するわけでもなく、コンビニで買い物をする間アイドリングしたままなど決して偉そうなことを言えたものではありません。

 話は変わりますが、豪雨の一週間前に当社社員がバイクで出勤している際、急に減速した乗用車に追突、死亡するという事故がありました。ブレーキ痕がなかったことから脇見運転と見られています。まだ30歳になったばかりという若さの死は痛ましいものです。暑いとどうしても集中力が散漫になりがちです。後になってなぜあんな行動をしてしまったんだろうと思っても取り返しのつかない場合があります。くれぐれもご注意したいものです。

 まだまだ残暑が厳しいですが、高校野球真っ盛り、打線好調の今治西を応援しつつ、焼酎パワーで鹿児島3年目の夏を乗り切ります。

以上